老いて生まれ若くなっていく「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
4月になって暖かくなってきました。
春が訪れ甥っ子が小学校に入学したのですが、何もお祝いしていない柴田です。
今回の映画は2008年の「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」です。
もう割と前の映画ですが、最近初めて観ました。
原作は1922年の短編小説をもとにされているのですが、作中では第二次世界大戦などを挟むので映画用に執筆された脚本です。
いつも描きにくい映画をイラストにしてくれてありがとうございます、武織さん。笑
主人公のブラピが老人で生まれてどんどん若返っていくという、なんとなくの設定は知っていました。
最初はヨボヨボの赤子で生まれ、子供の時も見た目は老人で中身は子供という逆コナン状態。
物語の前半のベンジャミンはほぼ老人です。
年齢が大人になったくらいで老けたブラピになって、そこからどんどん若いブラピになっていきます。
この作品はこのような特異な病気として生まれてきたベンジャミン・バトンの一生を描いています。
僕はこの前31歳になったばかりで見た目は年齢に比べて若いと言われる方ですが、今が恐らくピークで後はどんどん老けていくだけだと思うので
ちょっと羨ましい気もするのですが皆さんはどうでしょうか。
作中ではベンジャミンの一生の中でどんどん色んな人が死んでいきます。
この映画では死生観というテーマを表現していると思います。
彼が子供の時は老人施設のような場所にいるので、施設にきた老人が死んでいきまた老人が新しく入れ替わる日常の中で
彼はその老人たちから色々なことを教わり、死を知ります。
作中で子供のベンジャミンにとある老人が「人は皆、愛する人を失うものよ。失って初めて、大切さがわかるの」と言われますが
それは若返っていく特異なベンジャミンであれど他の人とそこは何も変わりありません。
「みんな最後は同じ。たどる道が違うだけよ」
そんな名言が作中ではよく出てきて、映画を見ながら、「そうだ、確かに」と改めて人生についてなどを考えさせられます。
普段、生活や仕事が忙しくなって中々こういう大きなテーマを考えなくなったのか考えないようにしていたのか。
この映画が出た当時は13年前なので、18歳の時にこの映画を観ていたらめちゃくちゃ退屈でつまらなかったろうなと思います。
映画自体は約3時間あってちょっと長いので、軽い気持ちでは手が出ないですがもう一回観たいなと思うくらい良かったです。
ファンタジー作品というよりは僕の好きなヒューマンドラマって感じでした。
この映画には他にも人生へのメッセージがあるように思いました。
「永遠などないのか、それとも永遠はあるのか。」「変わっていくもの、変わらないもの。」など。
僕らは成長して変わっていくし、今している仕事(例えばWebサイト制作)も時代が流れるにつれてデザインのニーズなども、それを見るデバイスなども変わってきます。
それでも根っこの部分は変わらないようにしながら変わっていく物を株式会社Headsは創っていきます。
僕らが死んでもそういった「ものづくり」は永遠であると感じています。
CTO
柴田昂太朗