見たかったデザイン。そして報われなかったクリエイティブの供養。

お久しぶりです。
Gallery更新はいつぶりでしょうか…最近は映画館に足を運ぶことも少なくなってしまいました。チケットの高騰やマナーが悪い人がいたりで、なんだか映画館が遠い存在になってしまいました。

そんな状態でもMCUの新作となれば飛んで観に行きます。
今回の作品は「デッドプール&ウルヴァリン」。まさかヒュー・ジャックマンがもう一度ウルヴァリンを演じてくれるなんて。そりゃ観に行きますよ。

このGalleryでMCU作品について書いたのは今回で6回目。
過去の「Avengers: Endgame」「シャン・チー」「ドクター・ストレンジ」「BLACK PANTHER」「Guardians of the Galaxy Vol.3」も合わせて読んでいただけると嬉しいです!
ノリノリでイラストも描いています。

デッドプール&ウルヴァリンについて

まずは「デッドプール&ウルヴァリン」についてChatGPTくんにまとめてもらいましょう!

デッドプールは、どんな攻撃を受けても回復する不死身の肉体と、ひたすら喋り続ける毒舌キャラが特徴のアンチヒーロー。一方のウルヴァリンも、同じく不死身の能力を持つミュータントで、鋭い爪を武器に戦う。
これまで『X-MEN』シリーズで登場していたウルヴァリンが、今回はデッドプールとタッグを組むことに。正反対の性格を持つ二人が、どんな掛け合いを見せるのかが見どころの一つ。
また、デッドプールの特徴であるブラックジョークや過激なアクションは本作でも健在。さらに、映画の中で「映画であること」を自覚するメタ的な演出があるのも、他のMCU作品とは違うポイント。
これまでのマーベル映画とは少し違った雰囲気を楽しめる作品になりそうだ。


だそうです。さすがお上手。

予告はこちら


どうでしょう?ワクワクするでしょ?
ただ映画のこと、キャラクターのことについて語るとながーくなってしまうので、今回は大きく2つのポイントに絞って紹介します。

とその前にネタバレガンガンなのでまだ観ていない人は先に観てくださいね。


大丈夫ですか?ネタバレしますよ…

その1:見たかったデザイン

まずは何と言ってもウルヴァリンのデザインです。
今までX-MENの映画は「コミックではなくこの世界にいるとしたら」というコンセプトでデザインされたので、色がなく、暗めでした。


今までのデザインはこちら


髪型合わせてるし、爪もあるけどコミックで親しんだウルヴァリンじゃないんだよな…と思い続けてきました。そんなファンは多かったはず。

そんな声に答えてくれたのが今回のデザイン。


いかがでしょう?
これこそが見たかった、色、コスチューム、そして特徴的なマスク!
これを欲していたんですよ。
このデザインを大スクリーンで観れただけでも映画的に大満足でした。

「コミックではなく、この世界に実在するとしたら」というコンセプトもとても大事ですが、そもそもミュータントがこの世界にいること自体がフィクションなんだから、そこまでリアリティにこだわらなくてもいいのでは?と思っていました。

自分は、コンセプトをしっかり作り上げ、それをもとにデザインを仕上げる仕事をしていますが、時にはこだわりすぎずに「ファンが求めているもの」をコンセプトとし、それをベースに作ることも大事なんだと実感しました。

どんなにコンセプトが優れていても、喜んでもらえなければ意味がない。

結局のところ、作品が届く相手が楽しめることが、一番大切なんですよね。

その2:報われなかったキャラクターたち

この映画には過去に映画化されたものの成功せずに終わってしまったキャラクターたちが出てくるんです。
「どういうこと?」と思うかもしれませんが、そこは「マルチバースだから」ということで納得していただけると。(マルチバースについて語ると長くなってしまうので、今回は省略しますが…)

「デッドプール&ウルヴァリン」を観て、何より嬉しかったのは、これまで不遇な扱いを受けてきたキャラクターたちが再びスクリーンに登場したことです。飯塚が前にGalleryで取り上げた「BLADE」や、や企画段階で没になった「ガンビット」などなど、かつて映画化されたものの十分に評価されなかったキャラクターたちが、再び脚光を浴びる機会を得たのです。それだけで胸が熱くなりました。

この映画には、単なるファンサービス以上のクリエイターたちへのリスペクトが込められているように感じました。過去の映画に関わった人々が積み上げてきたものを無かったことにせず、彼らの功績を称え、もう一度「スポットライトを当てる」姿勢が見えたのが嬉しかった。評価されたクリエイティブだけが語り継がれるのではなく、日の目を見なかった作品にも価値があるのだと改めて思わせてくた作品でした。

この点は、個人的にもかなり強く共感するところがありました。自分自身、これまでの仕事でコンペに参加しながらも、残念ながら採用されなかったデザインがいくつもあるんです。埋もれていったデザインたちのことを、この映画を観ながら思い出してしまった…。どれだけ時間をかけて考え、作り上げたものでも、世の中に出なければ「なかったこと」になってしまう。でも、それが「失敗」だったとは限らないと強く感じています。

「デッドプール&ウルヴァリン」は、そんな「世に出なかったもの」に対する供養のような作品だと感じました。自分の過去のデザインたちも、「日の目を見なかったけどその経験が今の自分に活かされているよ」と思わせてくれたことが、この映画の一番の魅力だったと思います。

見終わって思ったこと

ただただかっこいいウルヴァリンを観に行ってハッピーになろう!と思って観に行った映画でこんなにも自分に刺さる内容だとは思わず、MCUの中、いや、映画全体の中でも特別な一本になりました。

制作したクリエイティブが埋もれてしまわないように、デッドプールやウルヴァリンのように、何度倒されてもヒーリングファクター(超回復能力)で立ち上がり、どんな困難があっても折れないアダマンチウムのような心を持って、これからも制作し続けていきたいと思います。

投稿日 2025.03.07 / 最終更新日 2025.03.20

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