お金があればあるほど本当に幸せなのか

▼あらすじ

主人公の一男(佐藤健)は、兄の残した3,000万円の借金の返済に追われ、昼は図書館司書、夜はパン工場勤務と生活に追われることになります。そのため家族もバラバラで妻と娘とは別居状態になってしまいます。ある日、そんな一男が3億円の宝くじに当選するという夢のような出来事が起こりました。それに困惑する一男は親友・九十九(高橋一生)に相談を持ち掛けます。羽目を外して大騒ぎした一男と九十九でしたが、翌朝3億円と共に九十九の姿は消えていました。大切な3億円と九十九の行方を探す一男が、色んな人と出会っていくことで、お金を持つことで人はどう変わってしまうのか、お金に執着することでどれだけ幸せを逃してしまうのかということを描きながら、お金の価値や意味を見出していくという作品です。

「億男」というタイトルなので、もちろんお金にフォーカスをあてていますが、「お金を前にした人間」が中心に話が展開されていて、とても興味深く見ることができました。

▼感想

お金はとても大切ですよね。私たちの生活で切っても切り離せないですよね。

しかし世の中ではお金について語ることは、なんとなく汚くていやらしいことのように感じてしまうことが多いように思います。

もちろんお金が全てではないですが、世界はお金が循環しています。お金について考えるということは社会について考えることであり、自分の人生について考えることでもあると私は思います。

突然3億円を手にした主人公を見て、自分ならどうするだろうと考えました。

貯金すべきなのか、やりたいことに投資すべきなのか、それとも今まで通りに使うのか…。

お金持ちになりたいと漠然と考えることはあっても、そのお金をどう使うのかなど具体的なイメージはしたことがありませんでした。

そうなると今まで大金を手にしたことがない私のような一般的な人なら、映画に出てくる人たちのようにお金に振り回される人生に転落するかもしれないですよね。急に増えた大金の使い方もわからないですし、誰かに狙われるかもしれないという不安にも襲われることにもなりかねません。

小学生の時の500円は大金でしたが、社会人となった今では「たった500円か…」という感覚にさえなることがあります。

500円は変わらないのに、私自身が軽くも重くもしているんだなと思いました。

お金がたくさんあることが幸せとは限らない。お金の使い方も、考え方もその人次第ということです!

「お金と幸せの関係」についてとても考えさせられる映画でした!

投稿日 2022.04.23 / 最終更新日 2024.03.27

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