劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
2020年の1月から始めたHeadsのGalleryも今年最後(本橋の回)となりました。早いですね…今年は色々ありあっという間だったような気がします。
毎週1,2回は映画館に行って何かを観てたんですが、回数が激減してしまったというのは寂しいです。テレビで観るのではなく、暗い中で大音量を浴びてポップコーンを食べながら観るに限りますよね。
今回の作品は今年のシメとして最適な大ヒット作品「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」です。
もうストーリーやキャラクターの説明は不要ですね。ジャンプ連載初期はそこまで人気なかったというのが嘘みたいです。
感想はと言うと、
・映像素晴らしい!
・無限列車編の映像化完璧!
・音楽もよかった!(主題歌の炎もいいですがやっぱり大音量で紅蓮華聴きたかったな)
・キャラクターもいい!
は大前提で、そこを踏まえた上での感想はというと、そこまで盛り上がりませんでした。いい作品でしたが傑作ではないかなぁと思いました。
映画というより、ものすごくいいアニメスペシャルが劇場でやっているといったような。(高いクオリティの「東映まんがまつり」)
作品を観終わった後に感じる「いいもの観たな」感がなかったのです。いいジャンプアニメみたな感はものすごくあったんですが。
映画的な演出や起承転結や驚きが少なかったんです。内容はジャンプで連載されてた2巻分のストーリーで前後に話もあるし。
マンガで言えば最後に猗窩座が急に出てきても、その後の話があって続くので理解できますが、1本の作品としては急に出てきて逃げて何だったのかなと思ってしまうだろうなと感じたり。
なのでやっぱり「劇場版」なのかなと。
とは言っても、煉獄さんの戦いの炎の描き方や演出、戦闘シーンはかっこよかったですし、たくさんの人が涙してるシーンは音楽や演出で「そりゃ泣くな」とジーンとしました。
本当はいいシーンがあったってだけでもいいんですよね。それだけで十分なんですよね、きっと。
偏屈になりすぎると色んなものや事が楽しめなくなってしまうし。「これはこうだ」と固執してるといけないなとも思っております。
今後、毎回上弦の鬼との戦いごとに映画化されるのは困りますが、鬼舞辻無惨との最後の戦いは映画化のほうがいいと思います。
改めて思ったのは、ブームを作るのはその時代の背景や今まで関わらなかった人が動いたときなんだなと改めて実感しました。
株式会社 Heads
クリエイティブディレクター
本橋 武織